Speaker

オーディオアプリケーションをWebでつくる

概要:

ウェブアプリはもはや無音ではありません。

Web Audio API、WebAssembly、そしてGPUアクセラレーションの進化により、ブラウザ上のオーディオはネイティブ環境に匹敵するレベルに到達しています。本セッションでは、Vue（および、より広いフロントエンド）開発者に向けて、パフォーマンスやユーザー体験を損なうことなくリアルタイムのオーディオ処理をアプリに統合するための、実践的で本番運用に耐える戦略を解説します。

主なポイント:

- Web Audio API & AudioWorklet – ブラウザで自在なDSP(音声信号処理)を実現するための基盤

- RNBO → WebAssembly – Cycling '74のRNBOでオーディオモジュールを素早くプロトタイプし、WebAssemblyを通じてウェブにデプロイする

- JUCE – オーディオデベロッパーコミュニティで広く使われているフレームワークとしてのJUCEをざっくり概説

- GPU-Accelerated Audio – DSPをGPUにオフロードして大規模並列性を活用する新たなパターンを探る

- ブラウザの制約 – 現状の各種ブラウザのオーディオ周りの制約と、ワークアラウンドを紹介

対象者:

Vue.jsをビジュアルの枠を超えて、没入型の音響体験へと拡張したいフロントエンドエンジニア、クリエイティブコーダー、オーディオデベロッパー。

前提知識:

JavaScript/TypeScriptとVue.jsの基本的な知識。

DSP(音声信号処理)の予備知識は不要です。

Yuichi Yogo